寄木細工について
箱根寄木細工は、約180年前の弘化年間、箱根畑宿の木工師石川仁兵衛氏によって箱根山中の豊富な素材と潤沢な木材を生かし、優れた技法に箱根寄木細工が始められ、国内はもとより、海外にも名声を博し、日本の伝統的芸術となっております。
箱根寄木細工は、自然の織り成す原木の味をそのままに、数々の天然の多彩な色と木目、木肌の異なった木を寄せ合わせ、精巧な幾何学模様を作り、特殊なカンナで薄く削ったもの(経木状)を「ヅク」と称し、木箱、文庫、タンス等に表面加飾する方法と、薄く「ヅク」にせず、模様板の「ムク」のまま加工したものがあります。
平均した厚みに薄く削り「ヅク」を作るには、精微な注意力と高度な技術を要し、数十年の経験と熟練を必要とする手工芸品であります。
高井工芸では、これらの伝統工芸も一部採用しています。
紫…ウォルナット
青…ホウ
赤…チャンチン、楠赤身 等々
黄…ニガキ、クワ、ウルシ
茶…エンジュ、サアダ、クス
白…マユミ、アオハダ、ミズキ
黒…カツラジンダイ、黒柿使用有色木材一例