2015年8月

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最近ようやく解ったのですが、ハイレゾの24bit 192kHzですが、bitはともかく、192kHzはそこまでの周波数を収録出来る物と思っていました。 人の耳が20kHzが限界ですので、あまりにも途方もない数値だと感じていました。


コンピュータを少しでもお解りの方には、笑っちゃうほどの勘違いですよね。(お恥ずかしい)
そもそも音の長波とこの192kHzは全く別物で、コンピュータの速度の様な物。 Hzは、信号(の波)が1秒間にターンを何回繰り返すかであり、192kHzでは、1秒間に192000回となります。 音の周波数では、単に音の高さを表すに等しく、1秒間に何ターンかは気にしていませんでした。 (しかし、同じ単位であり、全く同じ理屈の物でもあります)


現在のCD規格が16bit 44.1kHzで、信号の道であるbitに囚われていましたが、むしろ44.1kHzの方が重要に思えてきました。 例えば、44.1kHzの性能で、1kHzの音をサンプリングしようと思った時、1kHzは丁度真ん中の中音域ですが、 Hzで考えれば、1秒間に1000回ターンしている音と言えます。となると、44.1kHzのサンプリングでは、 44100回/1000回の分数になり、1kHzの音は44.1か所のサンプリングになります。 なるほど、低い音では有利に働き、低域代表の100Hzでは1ターン間に441か所のサンプリング、 これなら、かなりの密度で、十分なように思えます。


問題は高域、しかも超高域です。 仮にスーパーツイーターの様な40kHzとか50kHzなどではどうでしょう。 40kHzでは44100回/40000回の分数で、僅か1か所、50kHzでは0~1回になってしまいます。 100HZではアナログの波型を441か所のポイントで再現しますので、そのポイントを結べば、 アナログで発生した波型をかなり近い形で再現できそうです。 ですが、40kHzでは1か所ですので、その時の音の波形を再現するのに1点しか無ければ、 どんな波型だったのか解るはずがありません。 まして0回であれば、再現どころではありません。


人の耳に聞こえる限界の20kHzでは、2.2回、10kHzでは4.4回と、大幅にポイント数が少なくなり、 これが不正確につながっているようです。


ハイレゾの192kHzでは10kHzでは、19.2回と断然多くなります。19点以上のサンプリングポイントがあれば、 殆ど波型を再現できるとまでは言いませんが、圧倒的に有利なのは確かです。


人から聞いた話で、自分も持ち合わせる知識が無いので、こんなでたらめな解釈をしましたが、 言える事は、ハイレゾの192kHzは、それほどの高い音まで対応しますと言う事ではなかったようです。 もちろん192kHzと言う超超高域が録音されていた場合、最低でも1か所のサンプリングは出来ると言う事になりますが・・・


こんなことって知っても仕方がないのでしょうが・・・


久しぶりの特注スピーカーを、本日無事に引き渡しが出来ました。


FOSTEX FW208N用で、サブウーハーとして使われるそうです。わざわざ作業場までお越しいただいて、辛うじて音出し確認までは出来たのですが、なんといってもこの暑さ、空調の無い作業場ですので、朝9時に来てもらいせいぜい1時間が限度です。そんなこんなで最後の写真を撮るのを忘れてしまいました。


あくまでそのユニットがはまる事が条件の仕事でしたので、今日ユニット持って来てもらい、その場で取り付けて引き渡しと、どんな音になるのかは今日まで解っていませんでした。 今までの経験から、内部補強、吸音材等を考え、力強い低音よりは、優しく味わいのある音にしたいと思い作ってきましたが、想像通りの上がりでした。


針葉樹の合板にシナの共芯合板を重ねて接着し、同材で補強の角材にも使っています。硬い材だけでは、有る強さの音量がかかると、箱鳴りが止まりませんが、かさかさした素材の板とある程度の柔らかさを持つシナとの組み合わせは最高でした。箱の不快な音は全く出ず、非常に安定した印象でした。


弊社で作る物にしては大きく、35リッターの大作?でしたが、ご満足いただけてほっとしています。 わざわざアメリカからバスレフポートを取り寄せたのも、良かったのかもしれません。