2014年6月

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昔作ったトールボーイをオーバーホール中です。
神奈川県産のヒノキ無垢材を使ったエンクロージャーで、大きさもそれなりなので、弊社では作業性が悪く、材料費も高く、一般的な販売価格に乗らないため、テストで使って放置していました。それでも、柱の様で見た目も面白く、きれいにして音の調整もやり直し、更にウーハーユニットも新しく発売されたペーパーコーンに変更して、一品ものとして大特価で販売しようと準備しています。

ヒノキ材は、無節材になるとバカ高く、かと言って節ありでは死に節と言って、中が黒くなったり、指で押して抜けてしまう物があり、その扱いをどうするか解決策がありません。家具や楽器の場合、四角く切り取って、同材をはめる方法がありますが、見た目に良いとは思えませんし、安定した製品作りにはとても向かないと感じています。

この試作品は、背面と一部に節がありますが、死に節ではなくかえってアクセントになり、檜らしさが感じられることから好結果になってますが、同じ物を作るとなると・・・・

そんなことから、長らく保管していたわけですが、作業場も荷物の整理が必要で、宝の持ち腐れでは持った得ないので、今回の作業に入りました。

台は、塗装用の仮物で、製品ではガラス色の円形アクリル板になります。透明な台なので、設置した時に、本当に柱状に立っている感じです。音楽用に調整していますが、細身のスピーカーですので、TV用にも最適です。

新しいYosegi-Mを製作中です。かれこれ5年ほど前に、HC-TY150としてティアドロップ型の小型スピーカーを販売していました。

あまりにも製造コストが高く、手間も大変で生産を終了し、Yosegi-S、Lだけ残ってMが無い状態が続いていました。同じコンセプトで、同様のユニットサイズ、同程度のBOX容量、更にティアドロップの形状をもっと現実的にできないか試作を重ね、ようやく生産に入りました。

後ろが大きなR形状で、ウーハーユニットの勢いを最も受ける背面板が丸く、音の反射を抑え、更に背面板の剛性も高くすることが出来ました。3.5インチウーハーに25㎜ソフトドームツイーターで、高さが22cm、ミニコンポやスマートフォン、PC用スピーカーにもちょうど良く、卓上でも使えるサイズで勝手も良いかと思います。

これからツキ板貼りとウレタン塗装の工程が残っていますので、まだまだかかりそうです。