なんだかものすごい会合に参加してきました。と言うよりただいただけ、と言った方がよいかもしれません。
アンプは元より、スピーカー全部、LP用アームからカートリッチに至るまで全て自作してしまう方々ばかりで、その一部を拝見してきました。
上の写真は、機材とフィールド用SPのステレオ演奏で、下2枚が65cmフルレンジユニット(SP)になります。機材の方は、聞いてもよく解らなかったのですが、なんでもパワーアンプは電流を増幅させる物らしく、通常のアンプとは原理が全く異なるそうです。で、良かったのか悪かったのか全く解りませんでした。と言うより、圧倒されてそこまで判断が付かなかったと言うのが本音です。
SPは背面開放型で、驚くのは、浮遊ボイスコイル?と言いますか、2つのネオジムマグネットを同極に向い合せ、その間にVCを配置するやり方で、信号が流れると反発と吸引が双方のマグネットで同時に起き、VCが完全に浮いた状態になる仕組みで、エアコンの風でふわふわコーン紙が動いている程軽くできています。音の方は、流石に繊細で自然、輪郭がはっきりと出る音でしたが、部屋がかなり広くないと低域はあまり感じられません。市販の70cmウーハーとは考え方が全く違いますので、激しい重低音を期待する物ではありません。
これも極めてレアで、上が何とかっと言った1930年代のフィールドSPで、きれいな軽い音が出ます。いい音ではあるのですが、片方が不調で真の音が聞けなかった事は残念でした。
それ以外は、マスターレコードで本物を見るのは初めてです。金属板にメッキをかけ、それに調節録音するそうで、これをコピーしてレコードができる訳です。自分も学生時代石膏デッサンをずいぶん描きましたが、再三のコピーで出来た石膏像と本物の彫刻では、別物だと感じたことがありますが、正にそんな感じで全く印象が違います。黒いマスター板は、金属板にラッカーを塗ったものだそうです。二回りほど大きいのが印象的でした。
最近は肖像権がありますので、写真も修整すべきだったのですが、写ってしまわれた方にはお詫び申し上げます。
少々低域が強い音楽をかけたため、フィールドSPと大型フルレンジを直列に繋いで鳴らしてみました。でっかいくせに近くで小さく聴くのがよさそうに感じました。不思議と空間(部屋)の空気を乱さないSPだなとも・・・
最後の写真はクオードのコンデンサSPです。これは市販品ですが、クラッシックは良いですね。はっきりした特徴がある訳ではないのですが、まとめ方が上手いSPのようです。弊社も振動SPを作っていますので、大変参考になりました。通常のHi-ENDオーディオを好まれる方には、このてのSPは全く向かないでしょうね。
なんだか衝撃的な1日でした。数日整理して何がどうだったのか、ゆっくり検証したいと考えています。またこのような会があれば参加したいと思っています。
ちなみに、自分が使っているアームは、こちらの主催者の方に作っていただいたものです。