衆議院解散
時代劇の代名詞でもあった「水戸黄門」では、出てくる悪代官は何処から見ても悪人で、世代や性別を超えて、全ての人が「悪」と思える人物ばかり。印籠の前に平伏す悪代官に、同情する人は居なかったと思います。完全なる悪を懲らしめる姿は、視聴者の気分を晴らし、それこそが人気の秘訣だったのでしょう。
いざ現実となると、原発の問題やTPP、領土や国際問題、沖縄の問題、年金や福祉介護等々、国を二分する問題ばかり、景気回復では殆どの国民が賛成するでしょうが、その為の円を沢山刷るとなると、日銀や財務省が乗り気ではない。どちらが正しくどちらが間違いなのか、そう簡単には答えが出せない問題ばかりが山積しています。上皿天秤の様に、どちらかに舵を切れば、どちらかが不満を抱く。正に現実です。
本日、衆議院が解散しました。この国のルールでは、政権政党が殆どを決めて行く事は事実ですが、今日現在、どの様な観点から政党を支持し、誰を選んで良いのか解らないと言う方が殆どではないでしょうか。
結局のところ、この国の為にどこまで真剣か、それを信じて投票するよりなさそうです。最後は人で選ぶ、考えてみれば選挙の基本かもしれません。ただ最も大切なことは、どれほど迷っても、一票を投じる事。その事無くしては決して良い国は出来ない、そう思います。